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大連レポート

○「北前船寄港地フォーラムin大連」に参加して

2018-05-31

    アカシアの街大連は、1989年から毎年、アカシアの花が咲く5月下旬に「大連アカシア祭り」を開催しており、約1週間の期間中ウオーキング、囲碁、馬術、海釣り、太極拳、書道等様々な分野の国際的なイベントを行ってきました。大連市政府は、この同市最大のイベントを単なるお祭りではなく、観光・文化交流のプラットホームと位置づけ、2016年からは大連の最大のビジネスパートナーである日本との交流拡大に向け、「中日観光大連ハイレベルフォーラム」を併催しています。第3回目となる今年は、社団法人北前船交流拡大機構と共催で、アカシア祭り期間中の5/27~28に「2018中日観光大連ハイレベルフォーラム及び北前船寄港地フォーラム大連大会」を開催しました。江戸時代から明治にかけて日本海側の物流の主役として活躍した北前船寄港地同士の連携による地域活性化を目的に、2007年から始まった寄港地フォーラムの海外初開催となりました。今回のフォーラムには、日本から各寄港地の関係者等約600人が大連を訪れ、新潟港、寺泊港、小木港等多くの寄港地を擁する本県からも、益田副知事、篠田新潟市長、水澤長岡市副市長、村山上越市長、入村妙高市長、三浦佐渡市長等総勢65名が参加し、譚作鈞(たんさくきん)大連市共産党委員会書記、譚成旭(たんせいきょく)大連市長等要人との会見、県観光説明・交流会等を行いました。会見では、5月上旬の李克強首相訪日を機に、観光、文化、経済等幅広い分野で一層交流を拡大していくこと、民間交流、特に若年層の交流の重要性などについて話し合われました。
本県の観光説明・交流会では、参加いただいた現地旅行会社21社に、新潟が日中国交正常化を実現させた田中角栄元総理の故郷であること、中国から贈られた「トキ」が佐渡で日本初の人工繁殖に成功したこと等中国と非常に縁が深いことを紹介しました。また、上越新幹線・北陸新幹線による交通の利便性、今年開催の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、中国の富裕層にも人気の「泳ぐ宝石」錦鯉、「高田城百万人観桜会」、「長岡花火」、「佐渡砂金取り」、・妙高のスキー・温泉等の観光資源をPRしました。
また、新潟、長岡、上越、妙高、佐渡の各市もそれぞれの観光の魅力を熱っぽく紹介され、来賓の于志龍(うしりゅう)大連市副秘書長からは、新潟-大連直行便への期待感が示されました。参加いただいた現地旅行社からは「インバウンドチャーター運航から始めたらどうか」、「HP掲載用の写真データを提供願いたい」、「大連との直行便がある富山-妙高-長野のコースが良い」等様々な御要望・御提案をいただきました。
今回のフォーラムを機に、東京~箱根~関西等所謂「ゴールデンルート」だけではなく、本県等日本海側の「北前船寄港地ルート」にも注目が集まるよう、当事務所も積極的にPRしてまいります。


(新潟県観光説明・交流会で挨拶する新潟県観光協会野澤幸司副会長と、新潟県旅館ホテル組合の女将の皆様)