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大連レポート

○大連自由貿易試験区に「日本館」がオープン

2018-08-21

    貿易、金融、サービス業の規制を緩和して、輸出入と海外企業の進出を促進するために2017年4月に開設された大連自由貿易試験区。この試験区内に今年8月、大連市政府のプロジェクトとして「日本館」がオープンしました。この日本館は、実際の運営等は大連市外郭団体「大連金普新区企業発展促進会」と、日本に詳しい「日本製品中国市場販売支援会」が行います。大連市側の要請を受け、この日本館運営会社の副責任者に就任した日本製品中国市場販売支援会の白石久充会長によると、日本館の主な目的は、ア)日本商品の常設展示等による中国企業とのビジネスマッチング、イ)一般貿易に比べ手続きの簡単な越境ECを活用した日本商品の販売支援、ウ)中国人旅行者にまだ知られていない日本の観光地等の紹介、エ)日本文化や自治体の紹介等による日中文化交流支援などだそうです。
中国企業とのビジネスマッチングについては、期間限定の商談会と異なり、展示商品に中国語で説明するためのQRQRコードを添付した常設展示で、日本館と提携する中国19都市の約300社のバイヤー等にPRしていく予定とのことです。また、インバウンド支援に関しては、中国人にまだ良く知られていない観光地のモデルコース作成や、イベント・お祭りのPR、中国の旅行社とのマッチング、中国の子供向け体験学習ツアーや日本企業視察旅行の誘致等を積極的に進めていきたいということです。
日本側の窓口となる白石氏によると「大連は、中国一親日的な都市で、日本製品・訪日旅行の需要が多い。数ある各国館の中で、大連市当局が最も期待しているのが日本館。オープンしたばかりなので、約200㎡の館内を如何様にも使っていただける。多くの日本企業に利用してほしい」とのこと。当事務所としても今後積極的に連携を進めていきたいと考えています。関心のある方は、上述の白石氏まで御連絡願います。(e-mail: shiraishi@e-trust.com.cn又はshiraishi@tios.co.jp(共に日本語可))


(大連自由貿易試験区の入口ゲート)           「日本館」が入っている自由貿易試験区輸入商品展示交易センター)

(日本館(約200㎡))