大連レポート
○大連の旅行社と新潟県が、新潟観光視察ツアーを共同実施
2019-06-28
花角知事が5月の訪中時に行った大連の旅行関係者との意見交換を踏まえ、大連の旅行社、航空会社、メディアなど7社12名の方々が、6月5日から10日までの間、県内の観光地等を視察しました。この視察ツアーは、東京、箱根、京都、大阪などを巡る「ゴールデンルート」以外の新たなデスティネーションを開拓したい大連の旅行社と、日本との交流が盛んな大連からの旅行者拡大を目指す新潟県とが共同実施したもので、佐渡、新潟、湯沢、十日町など本県のグリーンシーズンの観光資源や日本酒の酒蔵などを視察しました。
今回の視察の特徴として、大連のメディア関係者の参加が多いことが挙げられます。これは、今後の旅行商品の造成、販売促進を見据え、新潟の知名度アップが不可欠という旅行社の提言を踏まえたもので、大連で最も影響力のあるテレビ局の娯楽番組ディレクターや有名な旅・グルメ番組の司会者などに加え、微信(日本のlineに相当)、tiktok(ショート動画アプリ)などのSNSに強みを持つメディア関係者も参加しました。一方で、参加者は、これまでの訪日回数は最多で15回、平均5回と比較的訪日歴が豊富な方が多かったものの、過去に新潟を訪れたことがある参加者はいませんでした。
来訪前に新潟の印象を伺うと「お米がおいしい(4名、複数回答有、以下同じ)」、「雪が多い(2名)」のほか、残念ながら「知らなかった(2名)」との回答もありました。一方、視察後に一番印象に残ったことを確認したところ、「美食(米、日本酒、海鮮等、8名)」に次いで多かったのが「おもてなし・礼儀正しさ(5名)」という回答で、新潟県人として嬉しい限りでした。また「佐渡(3名)」、「宿根木(2名)」、「たらい船(1名)」など佐渡関連の回答が目立ちました。中でも佐渡相川の名勝地「尖閣湾(4名)」を挙げた方が多かったのが印象的でした。海中透視船から楽しめる透明度の高い海、カモメとの戯れ、そしてフィヨルドに例えられる美しい海岸線等の景色がSNS映えするとのコメントも多数見られました。
今回の視察の様子は、既に当地のテレビ番組で2回(6/24現在・再放送含む、以下同じ)、ラジオ番組で2回(同左)放送されたほか、SNSでも計6回発信され、総閲覧数約220万回、「いいね」約3万回で、早くも旅行社へ新潟に関する問合せが入っているとのことです。
今回の視察ツアーに参加した大連の旅行社は、「中国人の訪日旅行は、ゴールデンルート周遊型、一か所滞在型、文化体験等を通じより深く日本を楽しむ満足度優先型に大きく分けられるが、新潟は満足度優先ツアーの目的地に相応しい。料金の高さ、新潟の伝統文化を説明できる中国人ガイドの存在などの課題はあるが、8月からのツアー造成に向けて頑張りたい」と話してくれました。
佐渡尖閣湾で 十日町清津峡渓谷トンネルで
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