TOP

大連レポート

○中国市場の窓口としての大連市の可能性

2019-09-30

    9月27日から29日までの3日間、「大連日本商品展覧会」が盛大に開催されました。11回目を数える今回の展覧会では、日本企業約350社が出展し、大連市民をターゲットとしたB2Cのテストマーケティング等が行われました(新潟からも18ブース、23社・団体が出展)。国慶節前の振替出勤日にも関わらず、会場には3日間で10万人を超える市民が来場しました。加えて、今年は新たにB2Bを想定した「遼寧省中日商談会」が同時開催されるなど、日本との経済交流の促進、貿易拡大を重視する中国側の姿勢が伺われました。                                                                            参考:遼寧省

大連日本商品展覧会の開催状況・出展ブースの賑わい

現在、大連市を含む東北3省では中央政府主導による「東北振興」の取組が進められ、日本との連携強化を明確に打ち出しています。遼寧省が公表した経済貿易分野での25項目の重点事業のうち、半数以上の取組で日本との連携・協力を明示する等、日本への期待が大変高くなっています。
また、JETROのレポート(※脚注参照)でも、上海と比較しても引けを取らない大連の魅力・優位性が紹介されています。例えば、日系企業数は上海の世界第1位に対し、大連も同3位に食い込むほか、人口100万人あたりの日本語能力テスト1級受験者数は大連が中国1位(上海は5位)など、大連の特徴が簡潔にまとめられています。
このため、中国での市場開拓・販路拡大を検討している県内企業の皆様には、数多くのライバルがひしめき、その中に埋没しがちな上海ではなく、日本との親和性が高く、消費者に対し着実なプロモーションが可能な大連で、最初の取組を実施して頂ければと考えています。
大連経済事務所では、大連をはじめ東北3省での商談会に限らず、中国各地での商談会等への出展支援も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
参考:【中国・潮流】上海にも引けを取らない大連(JETRO大連・水田所長)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2019/08799a32e5ec07ea.html