2021-06-15
中国では、既に新型コロナウイルスの感染は概ね収束しています。時折、各地で散発的に感染者が確認されますが、感染確認と同時に大規模なPCR検査と発生地域の封鎖等の対応策が実施され、大規模感染には至っていません。加えて、ワクチン接種の急速な普及も進んでおり、日常生活を過ごす上で不便を感じることは殆どなくなっています。
そうした中、外国への自由な渡航が出来ないことから、国内旅行に出かける人が急増しているとのことです。実際、中国の連休等を利用して、4月の清明節(3連休)では延べ1億人が、5月の労働節(5連休)では延べ2.3億人が国内旅行に出かけたと発表され、中国の観光地はかなりの賑わいを見せています。
主要な観光施設では混雑緩和のため、入場券のオンライン事前購入を推奨しており、身分証明書とリンクさせ、チケットレスでの入場が可能となっています。中国人には利便性が非常に高いですが、外国人対応はしておらず、窓口でのチケット購入が必要となります。加えて、一部観光施設では、外国人は窓口でも購入できなかった等のトラブルもあるようです。
こうしたトラブルを避けるため、旅行の際は、現地発着の日帰りツアーを利用することもお薦めです。ツアーガイドが外国人用の入場券を事前に手配してくれるので、安心して参加できます。ツアー料金は通常は往復バスと入場券のみで、必要により食事代や追加費用(リフト券等)を負担する形のため、多くの中国人がこうした日帰りツアーに参加しています。
たまたま先日、一人での参加が多いツアーに入った際、35歳前後の中国人の男女数人から色々と話を聞くことが出来ました。彼らの話では、「既に2年近く海外旅行が出来ず、海外旅行が再開されたらすぐに行きたい」、「日本にはもう5回も行っているが、非常にきれいで、充実しているのでまた行きたい」等の日本旅行に対する渇望感を聞きました。
その一方、何れも独身とのことで、旅行ばかり行って何故結婚しないのかなど、家族などからのプレッシャーも大きいとの話もありました。それでも、日常のストレスから解放され、知見を広めることが出来る旅行は非常に楽しく、今後もあちこちを旅行したいと話していました。
残念ながら、何れの中国人も新潟にはまだ行ったことがないとのことでしたので、新潟の紹介を行いながら、日本旅行が再開されたら、新潟を是非訪ねてほしいと話してみました。
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