2024-12-23
中国では北京冬季オリンピック・パラリンピック開催を契機としてウィンタースポーツ人口が拡大しており、国家体育総局によれば昨シーズン(2023年-2024年)の中国におけるスキー・スノーボードの競技人口は、延べ5,000万人以上になるとされています。
中国では河北省、黒龍江省、新彊ウイグル自治区などにスキー場が多くありますが、1年を通じてスキースポーツを楽しめる室内スキー場も全国に50か所以上あり、南方地域だけでなく、亜布力(ヤブリ)のような国内有数のスキー場がある黒龍江省にも室内スキー場があります。上海市内において新たに大規模室内スキー場がオープンしたほか、今後は深センでも開業が予定されているなど建設ラッシュが続いています。
8月、当県は中国からのスキー観光客を呼び込むため、広東省広州市内の室内スキー場においてスノーリゾート新潟プロモーションを実施しました。会場となった施設は華南エリアで最大規模(東京ドーム約1.6個分の建築面積)となり、35℃を超えることもある真夏でも氷点下に保たれ、レベル別の5本のコースでスキー・スノーボードを楽しめるだけでなく、雪遊びアクティビティも体験できます。また、広州だけでなく香港・マカオなどからも利用者が訪れています。
5日間の会期中、会場内に設置されたブースでの湯沢・妙高地域を中心としたスキー場のPRのほか、中国トップスキーKOL(Key Opinion Leader)による新潟の魅力の紹介や、県内企業とタイアップしたイベントの開催、県内企業のお菓子の提供などが行われました。同施設には1日平均で2,500~3,500人の来場者があり、イベント参加者からは「冬の新潟に行ってみたい」という反応が多く、自身のSNSにおいてイベントの写真をアップする方もいました。
新潟県においては昨シーズン(2023年12月-2024年5月)の県内スキー場の外国人利用客数が過去最高を更新しており、中国からのインバウンド観光客がさらに増えることで、スキー観光の活性化や県内での買い物などによる経済効果を期待しています。より多くの方から、新潟県の上質な雪やグルメ、温泉を楽しんでいただきたいと考えています。
(スノーリゾート新潟プロモーションの様子)