○関係機関へ挨拶まわり
私(渡辺)が1年8か月ぶりの再赴任となった機会をとらえ、大連市政府等関係機関、大連新潟県人会等関係企業、北京新潟県人会及び関係機関などを訪問して、挨拶まわりを行った。
その中で、19日には、大連経済技術開発区に立地する県内企業の便宜を考慮し、開発区にて県人会懇親会を開催した。周知のとおり、大連経済技術開発区には数千人規模の従業員を抱える日系企業の工場が集中する地域である。物価の上昇、人件費の高騰、急速に進む円安など激変する経済環境の中でも、日系企業の存在感は依然として大きく、これら日系企業の動向が大連市経済に与える影響は大変大きい。地元政府の開発区管理委員会として、これからも日系企業を重視していく姿勢に変わりはないとのこと。同市保税区には、日系大手自動車メーカーの工場進出がすでに決まっており、関連企業の進出準備が水面下で活発化している。
また、22日には、赴任挨拶を兼ねて、北京新潟県人会に参加した。発足当時から県人会を牽引してきた越智会長及び事務局の新潟市北京事務所を中心にまとまりが良く、20名を超える参加者で賑わいを見せていた。首都北京とあってIT関連企業をはじめとするサービス業所属の参加者の割合が高く、かつ、比較的若い世代の参加者が多く集まっていたこともあり、明るく、フレッシュな雰囲気を持った会となっている点が特徴である。(わ)
(大連市外弁 于涛主任(左中央)に着任挨拶する様子)
○大使着任レセプションで「新潟館」PR
4月24日、木寺大使着任レセプションが、北京の日本大使公邸にて、日中招待客約600名を集めて盛大に開催された。日中双方のマスコミ関係者も多数訪れる中、多くのメディアでその様子が報道されていた。その報道内容は、最近の微妙な日中関係を意識した事情にスポットを当てた論評が多かったようである。
しかし、参加した感覚として、多数の日中の関係者が一堂に会した盛況なイベントとなっており、試食も交えた日本の食文化、先進的な環境技術、日本各地の観光地の紹介など、地方自治体や工夫を凝らした日系企業の展示スペースを興味深く見る中国の方々の表情はとても明るく感じられた。
当県ブースは、中国向け通販サイト「新潟館」の宣伝及び利用促進を目的に、通販サイト宣伝用チラシの配布及び「新潟館」販売商品(ハウスウエア、伝統工芸品等)の展示PRを行った。どれも高額商品に該当する品物ばかりであるが、一定の予備知識を持つ、いわゆる「日本通」の中国人招待客から即売要望を受けたり(注:サイト経由での購入をお願いした)、1個168元(2,600円相当、送料別の値段)の24金仕上げのぐい飲みを見て、「燕の商品ですね。ずいぶん安いけど、本物?」と言われたり、驚きの反応も多かった。 改めて、全く一様ではない中国市場の一端を垣間見る機会となった。(わ)
〔中国向け通販サイト「新潟館」アドレス〕 http://emall.chinapay.com/store/289254.html
(木寺大使夫妻に「新潟館」商品を説明する様子)