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大連レポート

○微信等での観光・物産情報の発信 ○黒龍江省対日投資セミナーに参加して

2016-11-14

○微信等での観光・物産情報の発信
10月26日~29日、県及び新潟市の空港・観光担当者等が、上海の航空会社、旅行代理店、市政府等を訪れ、新潟-上海便の利用促進、本県への送客等について意見交換を行い、筆者も同席した。
その際、中国側が度々言及したのが、新潟の更なる認知度向上の必要性であった。曰く、「テレビの旅番組や、上海の繁華街での観光PR、旅行商談会への出展等を通した宣伝がもっと必要」、「スノーリゾートというと、多くの中国人は北海道に行ってしまう。日中国交正常化を実現させた田中角栄、日中友好のシンボル朱鷺の故郷でもある新潟には是非頑張ってほしい」等々。中国での本県PRを業務とする当方は恐縮しきりであった。
勿論、県はこれまでも中国での認知度向上による中国人観光客誘致に向け、近県・関係市町村とも連携し、旅行誌、テレビ、著名ブロガー等の中国メディア招聘を行うとともに、現地旅行誌への記事掲載等にも積極的に取り組んで来た。県が独自に行っている外国人宿泊調査の直近の結果(H27.4~H28.3)では、中国(香港含む)からの宿泊数は、対前年度比81.5%増の46,835人泊で、台湾を抜き第1位となる等一定の成果を挙げている。
一方、当事務所独自の情報発信としては、H25年3月から、中国版ツイッターと称され情報拡散性が高く、認知・関心を高めることに優れた「微博(Weibo)」によって「日本新潟県」の名称で観光情報等を発信しており、11月7日現在、更新記事数1,238本、フォロワー数7,423名となっている。
最近アクセス数の多かった話題としては、県のゆるキャラ「トッキッキ」、「弥彦菊まつり」、「新潟春節祭」、「北方文化博物館」等である。
今後更なるフォロワーの獲得・情報拡散によるアクセス数向上が課題となっており、微博IDをお持ちの方は是非とも下記のQRコードで御登録いただき、御家族・御友人にも記事を転送願いたい。
また、当事務所では本年3月から中国版Line「微信(Wechat)」による観光・物産情報発信も開始した。微信は中国内のユーザー数7億人、中国人の 日常メッセージの殆どはこのアプリを利用していると言われる世界最大規模のメッセージアプリであり、年収の高い世帯ほど、訪日旅行を計画する際に、前述の微博やこの微信といったSNSも活用しているとの調査結果もある(野村総研(上海)有限公司「中国人訪日旅行者の実態とニーズ②」)。
11月7日現在、当事務所の微信での更新記事数は28本、総アクセス数2,802件、「いいね」95件にとどまっており、取組を開始して間もないこともあるが、十分な水準には至っていない。これまででアクセスが多かった話題は、「新潟グルメの旅」、「紅葉の秋」、「錦鯉・泳ぐ宝石」、「分水花魁道中」、「日本三大芸妓・新潟古町芸妓」等々。今後も中国人目線を意識しながら話題をチョイスし、より頻繁に更新を行っていくので、読者の皆様からも「ネタ」を御提供いただけると大変ありがたい次第である。また、微博ともどもこの微信についても登録・拡散につき読者の皆様の御協力をお願いいたします。(こ)

【微博QRコード】【微信QRコード】
○黒龍江省対日投資セミナーに参加して
9月21日、黒龍江省ハルビンで、ジェトロ大連事務所が同省では初めて対日投資セミナーを開催し、日本側は同省と友好提携を結ぶ本県や北海道等、同省からは食品、農業、福祉等の54団体が参加した。同事務所によれば、近年中国の対日投資は急速に拡大し、ジェトロが協力し成功した対日投資プロジェクトの約1割が中国案件で、米国に次ぐ多さであるという。しかし残念ながら、投資先の約95%は首都圏、大阪、愛知等の大都市圏で、地方への投資は5%程度とのこと。
本県からは外資誘致の窓口となる産業立地課長が登壇し、両県省の友好の歴史、週3便の新潟-ハルビン線等充実した交通網、豊富で安価なエネルギー資源、食品・金属製品など特色ある産業クラスターの存在、事務所設置時の補助制度等本県の強みをPRした。地方への外資誘致は一朝一夕には進まないが、本年4月にハルビンの旅行社が新潟市内に支店を開設した実績もあり、当事務所としても引き続き、これまでの友好関係を活かしつつ本県の強みをPRして参りたい。(こ)