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大連レポート

○大連のスキー事情について

2018-12-13

    今年もスキーシーズンがやってまいりました。ここ大連でも12月7日に市内のスキー場が今季のゲレンデオープンを迎えました。当地のスキー関係者によりますと、現在大連には3つのスキー場があるものの、全て人工雪スキー場で、年間利用者は合計で延べ15万人とのこと。「歓楽雪世界」というスキー場では、例年12月初旬から2月まで営業し、料金は昼間(8:30~17:00)170元(約2,700円)、夜間(17:00~20:30)120元(約2,000円)、レッスン料は一時間当たり200~240元(約3,000~4,000円)、滑走コースは100~500mまで4本あり、利用者の割合は20~40代が65%、子供25%、50代以上10%とのことでした。
大連に営業拠点を有するスキーウェアメーカーさんによると、中国のスキー用品販売店は、スキー用品の販売だけでなく、スキーヤーにとって貴重な情報交換の場となっており、ほとんどのショップは販売促進や顧客確保に向けスキーツアーの造成も行っているそうです。
2004年開店の、大連で最も長い歴史を持つスキー専門店の中国人オーナーK氏によると、中国の天然雪スキー場は大連から遠く、かなり寒いこともあり、海外スキーツアーの需要が高く、Kさんのショップでも08年以降、会員を対象とした日本、欧米、ニュージーランド等へのスキーツアーを催行しているとのこと。中でも大連から近くて、サービスも良く、価格もお手頃な日本ツアーが一番人気で、冬季オリンピック開催地として知名度の高い北海道や長野、また最近では中国人向け数次ビザ発給対象エリアの山形県蔵王、岩手県安比高原等も人気があるそうです。ツアー参加者は、40~50代の会社経営者や金融・政府関係者等比較的高収入の方が多いのだとか。K氏によると、スキーヤー間の横の繋がりは非常に密接で、海外のスキー場の良し悪しについて熱心に意見交換し、他のスキー仲間に情報を拡散させていく傾向が強いそうなので、今後中国人スキーヤーへのより効果的な情報提供の必要性を実感いたしました。
中国は、2022年北京冬季オリンピック開催に向けて、スキー等ウィンタースポーツ人口全体の底上げを国策としており、2016年には大連が属する遼寧省や吉林省等東北地方を中心に、「冬季スポーツ管理センター」という組織をそれぞれ立ち上げ、選手やボランティア等の人材育成や、各種イベントや関連施設整備を通じた一般への普及さらには冬季観光の一層の振興などに国を挙げて取り組んでいます。こういった状況を踏まえ、一般のスキーツアーに加え、今後若年層やボランティアの育成等を目的とした日本へのスキーツアー増加を予測する大連の旅行社もいます。日本スキー発祥地であり、2020年にはアルペンスキーワールドカップが開催される本県としても、北京冬季オリンピック成功・中国のウィンタースポーツ振興に向けてWin-Winの協力が出来ればと思います。


大連の人工雪スキー場                                 K氏のスキーショップ