TOP

大連レポート

○中国黒龍江省国際米フェスティバルに参加して

2019-10-31

    10月10日から14日まで、黒龍江省ハルビン市で第2回中国黒龍江省国際米フェスティバルが開催されました。新潟県からもブースを出展し、昨年度から中国への輸出が解禁された新潟県産米の試食・PR等に取り組みました。
中国では急速な経済発展に伴い、食生活に対する意識が年々高まり、安全・安心に加え、美味しいものへの関心が拡大しています。こうした意識変化を踏まえ、昨年から中国のお米の一大穀倉地帯でもある黒龍江省で「国際米フェスティバル」が始まったとのことです。
今は「北大倉」と呼ばれる穀倉地帯が広がる黒龍江省ですが、かつては「北大荒」と呼ばれる不毛の大地でした。こうした大地を穀倉地帯に変えていくため、古くから新潟の技術者が土地改良事業への協力等を行ってきており、今では、中国有数のお米の産地になっています。新潟県と黒龍江省との友好県省提携は、こうした協力の積み重ねを踏まえて締結されたもので、今では様々な分野での相互交流を活発に行っています。
国際米フェスティバルでは米の品評会も行われました。大変うれしいことに新潟県の魚沼産コシヒカリが、中国のブランド米である黒龍江省産の五常米とともに、2年連続で金賞に選ばれました。また、新潟県ブースに黒龍江省の王文涛省長が視察に訪れ、実際に新潟県産米を試食していただきました。(王省長を誘導する黒龍江省政府職員は何れも新潟に所縁のある方ばかりで、これまでの交流の賜物と実感しました。)

新潟県ブースの様子                          黒龍江省 王文涛省長の視察
今回の国際米フェスティバルには、中国最大のEコマース企業であるアリババグループの幹部も参加しており、フェスティバル終了後、事務局を通じて、同グループから魚沼産コシヒカリのサンプル提供等の依頼がありました。今後、どのような展開になるかはまだわかりませんが、中国における新潟県の知名度向上に繋がってほしいと期待しているところです。
中国では、SNSとキャッシュレスの融合とその急速な普及により、インターネット通販等が急拡大しています。加えて、インターネットでの検索・閲覧履歴等を活用したマーケティングも積極的に行われています。(私も「日本製炊飯器」の検索を行ったところ、その後定期的に炊飯器のセール情報が届き、ネットでの的確なプロモーションに驚いています。)
大連経済事務所では、様々な機会を通じて、新潟県の魅力を中国で発信していきますので、何かありましたら、お気軽に御連絡願います。