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大連レポート

〇中国販路開拓に向けた取組の展開~県内企業との連携・支援事例の紹介~

2021-10-15

9月以降、中国各地で様々な展示会等が再開され、東北3省でも順次開催されています。ただ、一部展示会ではあまりにも厳格なコロナ対策が講じられることがあり、出展者の間には困惑が広がりましたが、それでもどうにか出展に漕ぎつけているところです。

9月に開催された展示会には、環境保全素材を扱う県内企業から新たに出展頂くことができました。同社ではスナゴケの持つ可能性に着目し、土を使用せずに特殊な不織布にスナゴケを活着させる技術を新たに開発し、その特許製法をもとに、シート状の「スナゴケシート」として製品化を図ったところであり、その商材を中国をはじめ、世界各国への展開を検討していきたいとのことでした。

出展申込を頂いた際は、商材のイメージが湧きませんでしたが、オンライン会議等を通じて、実際にお話を伺う中で、中国の環境保全対策の現状等にも目を向け、新たな商材を通じて、中国の環境保全に貢献したいとの強い意欲とその可能性を感じることができました。

今年度は、展示会等のタイミングにも恵まれ、北東アジア博覧会「日本館」での追加展示(瀋陽総領事館運営)や、日中経済協力会議分科会での発表等を提案したところ、快く了解いただき、そうした機会を活用し、「スナゴケシート」の情報発信等を行ったところです。

実際に展示会での展示や会議での発表を行ったところ、中国側から多くの関心が示されました。建設関係、環境保全関連の企業や、大学等の研究機関からも興味があるとの連絡があり、中国のニーズに合致する可能性を秘めた商材であることを改めて確認できました。今後も同社と連携しながら、展開をサポートできればと考えているところです。

中国は多様な課題に直面しており、県内企業の持つ商品、技術力等を必要とする事例もあると思いますので、今後も新潟県企業等との連携・協力の可能性があるニーズを探していきたいと考えています。

(参考)スナゴケシートについて:http://greensgreen.jp

  

                日本館でのスナゴケシート展示(左、中)、   日中経済協力会議分科会での紹介(右)

(新潟県人会でのちょっと良い話)

日本人が数多く居住する地域では、自然発生的に県人会等が組織されます。普段はなかなかお会い出来ませんが、時折、こうした繋がりのありがたみを感じる場面があります。

  先日、今年度、新たに新潟米の中国販売に参入した企業が、少量のトライアル輸出・試験販売を行いました。県人会等に県産米購入を案内したところ、北京新潟県人会で共同購入の呼びかけが起こり、あっという間に100袋(200㎏)の販売が実現しました。会員の皆様の新潟への愛着の深さを実感し、こうした繋がりを今後も大切にしていきたいと考えたところです。