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大連レポート

〇新潟県大連経済事務所の移転のお知らせ~事務所移転顛末記~

2021-12-14

11月に入り、大連市では新型コロナウイルスの大規模感染が再発しました(正確には大連市に属する庄河市を中心とした感染再発です)。その封じ込め対策の一環として、非常に広範な範囲での濃厚接触者の隔離観察、市民全員を対象とする頻繁なPCR検査(合計で1人5回)、大連市外への移動規制等の厳格な対策が実施されました。そうした取組の結果、感染拡大は無事に封じ込められ、12月に入り、日常生活が戻ってきています。

この最中、当事務所は急遽移転を行いました(詳細は後述)。新事務所は大連瑞詩酒店(スイッシュホテル)11階になります。これまで同様、当事務所の活動へのご支援、ご協力をお願いいたします。また、お近くにお越しの際は、気軽に立ち寄り頂ければ幸いです。

今回の移転で事務室は広くなり、県産品展示スペースも拡大しました。展示希望があれば、御連絡願います。(なお、展示品は中国各地でのイベント等でも随時活用する予定)

新住所:大連市中山区五惠路21号 大連瑞詩酒店1104

                ※電話、FAX、メール等の変更はありません。
  

(事務所移転顛末記)

 今回の事務所移転は、事務所入居ホテルからの突然の退去要請で始まりました。理由は、経営不振のホテルを濃厚接触者用の隔離ホテルに移行するためとの説明でしたが、あまりに突然の連絡だったため、市政府関係機関等へ状況確認を含めた申し入れを行いました。

しかし、日毎にコロナ感染状況が悪化し、数日のうちに入居ホテルが閉鎖され、濃厚接触者を受け入れる隔離ホテルになってしまいました。同じ区内の学校で感染者が発生し、同校の児童・保護者を早急に隔離する必要に迫られたとのことで、閉鎖直前に何とか最低限必要なものを事務所から運び出しました。

コロナ封じ込めという最優先課題のため、必要な措置は断固として実行するとの中国側の強い意向を実感しました。ただ、一昔前の中国であれば、外部からの申し入れ等には殆ど耳を貸すことはなかったかと思いますが、今回の件では、市政府関係機関から出来る範囲内で様々な配慮、サポートを得ることができました。

おかげで隔離ホテルとしての運用直前や完了直後に事務室にスムーズに入室でき、隔離ホテル内部の様子等を垣間見ることができました。廊下・通路の完全閉鎖、隔離者とスタッフの導線分離等、徹底した感染予防策が行われていました。今回、子供を含め700名近い人数を受け入れ、僅か20名弱のスタッフで半月以上、24時間体制で支えたとのことでした。

    退去通知を受けた段階では、あまりに唐突な対応に戸惑いましたが、状況が判明していく中で、ある程度やむを得ない対応だったと受け止めるようになりました。そして何より、非常時には、市政府が親身になってサポートしてくれることが確認できたことだけでも良かったかなと振り返っているところです。