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大連レポート

○各種商談会等の参加募集 ○日本商品の販売実態

2013-06-27

○各種商談会等の参加募集

当事務所の中国ビジネスサポートの一環として、昨年度同様、中国各地の各種商談会等の参加企業を募集しています。いずれもブース費用は当方負担とするなど、出展に係るサポートを最大限行います。現段階での計画は下記のとおり(主催者側の都合等で日程変更となる場合がありますのでご注意ください)。

・8月28~30日    延吉国際投資貿易商談会(吉林省延吉市)
・9月6~11日     北東アジア博覧会(吉林省長春市)
・9月23~26日    東北アジア(瀋陽)輸出入商品博覧会(遼寧省瀋陽市)
・10月18~19日   大連中日貿易投資展示商談会(遼寧省大連市)

 参加を検討される企業については、随時、お気軽にご相談ください。また、参加申込書、詳細内容は当事務所ホームページにアップしていますので、参考にしてください。 http://www.nico.or.jp/dalian/
 なお、出展に係る費用負担は、これまで同様、出展料(ブース費用)及び商談通訳は当事務所負担、出展品輸送費(関税含む)及び派遣者旅費等は出展企業負担とします。(わ)
○日本商品の販売実態
 中国商務部(商務省)発表の「中国電子商取引報告(2012年版)」によると、2012年の国内電子商取引市場の取引額は8兆163億円(前年比31.7%増)に達し、2012年末現在、国内のオンラインショッピング利用者は2億4200万人(前年比24.8%)という。同報告書によると、価格戦争を繰り広げ、中国の電子商取引産業はいまだ低価格競争のモデルから抜け出せない発展段階にあることが指摘されている。
 さて、中国のオンラインショッピング最大手「淘宝网」の中で、「日本代購(日本での代理購入)」の利用による個人輸入が、ここ数年、根強い人気を得ている。その背景には、中国の消費者が商品の品質や安全性の面で、日本商品に高い信頼感を寄せていることが考えられる。とりわけ、売れ筋は、「子供用品」「健康・美容用品」「化粧品」と言われており、「同じミネラルウオーターでも、幼児用のロゴを付けたり、皮膚にやさしい美容保湿水と表示すれば数倍の値段で売れる」「6つのポケット(両親、祖父母で計6名の財布)を持つ子供は小皇帝」など、中国の方々の消費心理や消費志向をうまく表現する言い方がある。
  例えば、日本製の紙おむつは、通気性や使い心地が大変優れており、「日本代購」でも人気商品の一つとなっていて、品切れ状態になることも多いという。驚いたことに、「日本代購」某サイトでの子供用の紙おむつ販売価格は、日本での売価比較で1.2~1.5倍程度に設定され、そのほか、倉庫地・大連からの中国内運送費のみの追加で購入可能。大量発注等による仕入原価の低減等をもって、このような廉価が実現できるのか、理解に苦しむところであるが、一部の売れ筋商品は、直輸入品の割に、安い販売価格で抑えられている点が特徴である。参考に、大連の高級百貨店での同種商品の店頭価格は、日本での売価の2倍以上となっている。
 また、大連には、日本直輸入の食品や雑貨類を数多く揃える商店が数店舗ある。その中でも、豊富な品揃えで有名な某商店では、新潟県企業の米菓やビスケット類の直輸入品が数多く店頭に並べられ、「新潟県産こしひかり」と表示された米が店内に堂々と陳列されている。参考に、この米の店頭価格は、2㎏で150元(約2,400円)、5㎏で380元(約6,000円)。周知のとおり、東日本大震災発生以降、新潟県を含む10都県の農産品・食品等は輸入停止のはずだか?? (わ)

(大連市内某商店内「新潟県産こしひかり」表示の米)