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大連レポート

○上海華東交易会に出展 ○中国巡回新潟物産展の開催

2014-03-06

○上海華東交易会に出展
 3月1日~5日の日程で開催された「上海華東交易会」に3県(埼玉県、群馬県、新潟県)合同出展した。 
 「上海華東交易会」は、上海を含む華東地域最大の総合見本市で、歴史は古く、出展規模でも中国国内屈指の商談会である。主催者側から、ここ数年間、日本企業からの出展ブース数の伸び悩みを指摘され、更なる出展拡大協力を強く要請されるようになっている。しかし、会場の出展ブースで扱う商品を注意して見てみると、日本製又は中国製の別はともかく、日本関連商品を扱っている出展業者は、現地企業を含めて相当数にのぼり、多くの競合商品で溢れていることに気付く。さらに、全く同じ商品が別々の出展ブースで出品されているケースも散見される。華東地域の市場拡大及び購買力向上に比例する形で、競争激化がますます進む証左でもあり、ビジネスできる隙間が年々狭まっているようにさえ感じられる。 
(新潟県ブース出展の様子)
さて、この3県合同出展は、昨年に続いて2回目。上越新幹線及び関越自動車道で結ばれる3県が、知事会議の中で進める共通検討項目「対岸貿易による産業振興」を実現するための具体的事業の一環として実現した取組である。今年は、埼玉県関係企業5社、群馬県関係企業2社、新潟県関係企業8社で、合計10ブースの出展となった。 当事務所のほか、埼玉県上海ビジネスサポートセンター及び群馬県上海事務所の相互協力により、開催初日の夜には、出展企業間の交流会も実施し、3県企業間の交流も深めた。私自身、交流会を通じて知り合った他県企業の中に、日本商品セレクトギフトショップを運営している企業があり、早速、2日後に上海マートの常設展示場を視察し、経営者と意見交換した。当該企業は、商品サンプル品のBtoB常設展示、日系を含む大手高級百貨店への委託販売ルート提供及び企画、日本から中国への物流通関代行を同時に提供する会社で、中国市場開拓に必要なビジネスサポートをフルセットで提供しており、取扱いアイテム数を着実に増やしている様子、大いに示唆に富む内容であった。(わ)
○中国巡回新潟物産展の開催
 先に終了した成都伊勢丹での新潟物産展開催に引き続き、天津伊勢丹ジャパンフェア(1号店・2月15日~28日、2号店・3月1日~12日)、上海伊勢丹ジャパンフェア(第1期・3月3日~9日、第2期・3月10日~16日)で、各々並行して新潟物産展を開催中である。今回は、燕及び三条を中心とした新潟県産品のほか、新潟県関係企業の中国現地生産商品(米菓、電化製品など)も積極的に加え、賑やかなラインアップとなっている。成都伊勢丹での開催では、ニット製品が売上好調で、今後の直接取引のルート確立への道筋を付けたが、天津及び上海でも同じような実績を積み上げられるか否かは微妙なところ。実際、競合製品が数多く、激戦の上海市場ではこれまでも苦戦の連続であったことは周知の事実。売れ筋商品のデザインなど商品の性質そのものの分析も含め、今後の販売状況にも注目していきたい。
(天津伊勢丹の新潟物産展開催の様子)
 なお、3月21日からは新装オープンしたばかりの瀋陽久光百貨店ジャパンフェアで新潟物産展を開催し、同時に新潟県観光PRコーナーも設置する予定。遼寧省の省都・瀋陽での県産品販売状況も引き続きレポートしていきたい。(わ)