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大連レポート

○北京「桜を見る会」で県産品PR ○ハルビンスキークラブで県観光PR

2014-04-16

○北京「桜を見る会」で県産品PR
 4月8日、北京の日本大使館の大使公邸で開催された「桜を見る会」で新潟県ブースを出展した。残念ながら、今年の桜は早めの開花で、一部の桜は散り気味であったが、公邸の庭を開放しての桜観賞、地方自治体及び企業による展示スペースでのPR活動に際し、日中招待客、各国大使館関係者など約500名の出席者で賑わいを見せていた。

 さて、新潟県ブースではネットサイト「新潟館」(http://emall.chinapay.com/store/289254.html) の県産品展示及び県観光パンフ配布によるPR活動を行った。これまでの宣伝活動と併せ、今回のPR活動で、個々の商品に対する中国の方々の典型的な反応が概ね整理されてきている。
  例えば、日本国内で販売好調のステンレス製の磨き屋ビールグラス。「ビールの泡がきめ細かくなり、のど越しがよくなる」との特徴を再三説明するが、思いのほか評判は芳しくない。「外観は鏡のようにきれいだけど、やはり透明の方がいい」「容量の小さいグラスはないの?」との感想がよく漏れる。実際には、中国の酒席では、一気飲みしやすい「泡の少ない」ビールを「容量の小さい透明なグラス」で一気に飲み干すという特有の乾杯文化が多分に影響しているのではないかと見ている。一方で、内面を24金の抗菌加工で施された「磨き屋ぐいのみ」の評判は比較的良い。金を好む中国人の嗜好にぴったりマッチした商品で、「日本酒だけでなく、お茶や白酒でも使える」といった感想もあり、ネットショップのサイト上の売価を紹介すると十中八九「安い」という反応が返ってくる。さらに、金の外観から受ける高級イメージは、面子を重んじる国民性から贈答品用としても好まれる可能性が高いと推察している。(わ)
○ハルビンスキークラブで県観光PR
 4月12日、黒龍江省のスキー愛好家で組織する「ペンギンスキークラブ」の招待を受け、年次総会に参加し、新潟県の観光宣伝プレゼンテーションを行った。当日は、100名を超える参加者で会場が埋め尽くされ、大きな熱気に包まれていた。多くのメンバーは、毎年のように海外スキーツアーに出かけており、新潟県内のスキー場にとって、まさに「お得意様」。スキークラブの劉昆会長は、新潟県内のスキー場をすでに何回も利用した経験があり、山形県のスキー場のほか、最近ではカナダのスキー場にも足を運び、海外スキーを楽しんでいるとのこと。スキーの内容は、競技スキーというより、むしろ、生涯スポーツとして余暇を楽しむレベルの方々が中心に集まっている様子で、海外渡航してスキーを楽しむことができる層が近年急速に拡大していることが伺える。

 さて、この年次総会、「堅苦しい」会議の要素はほとんどなく、日本及びカナダの関係者からのプレゼンテーションのほか、スポーツ用品メーカー代理店が協賛する景品抽選会、クラブ会員による踊り等の出し物など、参加者自身が楽しめる会合に工夫されていた。劉昆会長によれば、スキー場だけの単純比較では、雄大な自然環境に恵まれるカナダのスキー場に大きな魅力を感じるが、黒龍江省の人にとって、新潟のスキー場は、時差のない短い移動時間、温泉とのセットが可能、おいしい日本食を十分味わえるという要素で、総合的に一番良いスキーリゾート地であると評価していた。さらに今後は、北海道のスキー場にも行ってみたいと語っていた。スキー客の集客という面では、中国人富裕層の取り込みがこれからもますます重要になっていくことは間違いない。(わ)