2026-02-27
中国東北部に位置する黒龍江省ハルビン市は、冬の厳しい寒さを生かした観光資源を有する都市であり、「氷の都」として広く知られています。毎年11月下旬から翌年3月頃にかけて、市内は一面の雪と氷に包まれ、他地域では体験できない冬ならではの景観が広がります。
ハルビンの冬を象徴する観光イベントとして、世界的にも高い知名度を誇る「ハルビン氷雪大世界」(通称「ハルビン氷祭り」)が開催されます。会場には、氷で作られた建築物や彫刻作品が数多く展示され、その規模と精巧さは訪れる人々を圧倒します。昼間は氷の透明感や造形美を楽しむことができ、夜にはライトアップにより幻想的な空間が演出され、昼夜を通じて零下で極寒の気温であるにも関わらず、多くの観光客でにぎわいます。

写真:「ハルビン氷祭り」の様子
また、冬季に全面結氷する松花江では、氷上スケートやそり、氷上遊具など、寒冷地ならではのアクティビティが楽しめます。凍った大河の上で人々が行き交う光景は、ハルビンの冬の風物詩であり、都市と自然が一体となった冬景色を体感することができます。
松花江上に開設される氷上パーク 氷上アクティビティを楽しむ人々
ハルビン市内のロシア風建築も冬の時期には雪化粧し、より美しい姿へ変貌します。ロシア風の建築が立ち並ぶ中央大街では、雪に覆われた石畳と歴史的建築が調和し、異国情緒あふれる景観が広がります。冬季には歩行者天国として多くの人が行き交い、散策や写真撮影を楽しむ観光客の姿が見られます。1907年にロシア兵の心の拠り所として建設された聖ソフィア大聖堂も、この時期にはまた異なる美しい姿で人々を魅了します。
ライトアップされた中央大街 雪化粧した聖ソフィア大聖堂
食の面においても、ハルビンの冬は楽しみが豊富です。寒さの厳しい地域ならではの温かい鍋料理や肉料理、点心類は、体を芯から温め、一層おいしさを感じられます。また、冬季限定で楽しまれる凍梨や、地元の人々曰く冬に外で食べるのが醍醐味の馬迭尓のアイスクリームや、糖葫芦などのスイーツも、ハルビンの冬を感じさせる食文化として親しまれています。
東北名物「鍋包肉」 凍梨(ドンリー) 馬迭尓のアイスクリーム 露店で販売されている糖葫芦
このように、ハルビンの冬の観光は、氷雪景観や体験型アクティビティ、歴史ある街並み、食文化といった多様な魅力を備えています。「氷雪」と共に暮らし、雪を文化や観光資源として生かしてきた点は、黒龍江省ならではの特色と言えます。1983年の友好県省締結以来、新潟県との長い交流の歴史を有する黒龍江省は、豪雪地帯として知られる本県と同様に、「氷雪」と共に暮らし、厳しい自然環境の中で培われた知恵と文化を今に伝える、奥深い魅力を持つ地域なのです。
今回は、新潟県ハルビンビジネス拠点が所在するハルビンの冬の魅力を紹介しました。現地の文化や魅力を理解し、黒龍江省での新潟県の魅力発信に生かして今後も取り組んで参ります。(S)