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黒龍江ニュース

○黒龍江大峡谷がハルビン初の国家級自然保護区へ

2014-04-14

 報道によると、国家環境部、財政部、国家林業局など10部門30名の専門家から構成される審査委員会にて、全員一致で黒龍江大峡谷を省級自然保護区から国家級自然保護区に昇格させることが決まり、残るところは国務院の認可を待つだけとなった。五条鳳凰山の黒龍江大峡谷はハルビン市として初めての国家級自然保護区となる見込み。 
 黒龍江大峡谷自然保護区は山河村林業局鳳凰山区に位置し、総面積は2万4998ヘクタール。大峡谷の長さは約10000メートル、落差は約1000メートルにもなる。坂道の傾斜は40度~70度、大峡谷の滝は長く、山は高い上に、険しく、山の頂上から尾根にある岩石が広く露呈している。赤松と雲冷杉を主とした原始林では、野生動物と植物資源に恵まれ、黒龍江省の多様な生態系を表しているだけでなく、天然の動植物園にもなっている。黒龍江大峡谷は2010年に省級自然保護区に指定されて以来、2012年から国家級自然保護区への申請準備を開始していた。 
 地元環境局によると、黒龍江大峡谷自然保護区には東北赤豆杉、赤松、ジャコウジカ、東北虎などの珍しい野生動植物が生息しており、自然保護区には植物112科目、940種類(国家重点保護植物10種類)、脊椎動物78科目、343種類(国家1級重点保護野生動物7種類)が確認され、黒龍江省の東部山地に至る地域は森林生態保護区域となっている。自然保護区の下流約38キロ離れたところにハルビン市民の生活用水を供給する「磨盤山」ダムがある。 
 黒龍江省の国家級自然保護区は合計33箇所あり、全国で最も多い省となっており、今年末までに、黒龍江省の国家級自然保護区は36箇所に増えると予測されている。
 (大峡谷)