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黒龍江ニュース

○「2016ハルビン日本語交流会」開催

2016-05-25

     2016年4月23日土曜日に、ハルビン河北の黒龍江外国語学院ホールにて「2016ハルビン日本語交流会」が開催された。この交流会は2014年11月に第1回が開催され、今回が第2回目となる。ハルビン市内の日本語学習者が一堂に会し、日本語でのパフォーマンスやレクリエーションを通じて、他の日本語学習者と交流を図るため実施された。
  この日はハルビン市内の各大学や社会人日本語学習サークル等、総勢500人超の中国人日本語学習者が参集し、会場は立ち見が出るほどの盛況となった。

 今回は、新潟県も協力しながら、ハルビン市内の日本人教師が作る教師会が主体となって運営し、第1部では各学校や団体が日本語を使ったパフォーマンスの披露、第2部では参加者が互いに日本語を使って交流するという構成で行われた。
  第1部のステージパフォーマンスでは、日本の童話の朗読や日本の歌の合唱、日本に関わるクイズ大会などが行われた。新潟県もここに出演し、スライドを使って新潟を紹介した後、新潟に関するクイズを実施し、正解者には新潟関連グッズをプレゼントした。学生の間では、友好都市であることや留学先としての知識から新潟の名前を知ってくれている人が多い印象だった。

  第2部の日本語を使った交流の場では、ハルビンに留学している日本人学生10人ほどもネイティブスピーカーとして参加し、中国人学生と共に日本語で日本のことやハルビンのことなどを話し合った。
 その他、会場となった黒龍江外国語学院の学生が作成した開催ポスターや日本文化紹介コーナー展示など、随所に工夫が凝らされ、来場者を楽しませていた。  

 現在、ハルビンには日系企業も少なく、また日本からの留学生も少なくなってきていることもあり、日ごろ日本語学習者が日本人と交流する機会はとても少ない。学校によっては日本人留学生がいないところもあるため、こうした日本人教師以外の日本人と日本語を使って話す機会はとても貴重なものになっている。また、他の学校の日本語学習者と交流することで自らの日本語能力を見直し、学習意欲を高める絶好の機会にもなっているようだ。参加した多くの学生からも今回の取組を評価する声が聞かれ、また定期的に、頻繁に実施されることを望む声をもらうことができた。(J)