TOP

黒龍江ニュース

○「緑色食品産業博覧会」開催

2018-09-27

     2018年9月14日から18日まで、ハルビン市国際会展中心で「第6回黒龍江緑色食品産業博覧会及びハルビン世界農業博覧会」が開催された。毎年9月に開催され、通称は「緑食博」。中国の農業生産基地である黒龍江省で、健康や自然環境に配慮した製品を中心とした食品関連産業の展示博覧会である。「緑色」とは有機食品であるとともに、農薬や化学肥料を極力使用しない、安全安心な食品の総称であり、中国でも食品の安全性に対する意識が年々高まっている。
    会場の様子としては、黒龍江省内生産の食品では穀物類やハチミツが来場客に人気のようであった。海外からの出展品としては、健康食品や欧州・南米産ワインなど、最近の流行に合わせた商品が多かった。なお、日本からも1社が出展しており、キッチン用品などを実演・販売し、来場者の注目を集めていた。
    また、この「緑食博」では、食料品の他にも食品加工機械の展示や、加工工程管理などのパネル展示による説明等も行われていた。特に最近では、生産性を上げるためにより効率性を重視した農業機械の開発や、ドローンを利用したIT管理分野などの展示もあり、農業業界の多岐に渡る広がりが感じられた。
    今回は県内企業の出展は無かったが、農業分野に強みのある本県にとって当博覧会は絶好のPR機会である。原発事故による食品輸入規制が課題であり早期撤廃が望まれるが、食品以外でも農業機械や技術提携等の部門でも好機はあるのではないかと感じた。(Y)
     
(会場入口)                                                     (会場内の様子)
    
(日本企業の実演販売の様子)                      (農業用重機の屋外展示)