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黒龍江ニュース

○ハルビン氷雪大世界(ハルビン氷祭り)が開幕!

2019-01-23

    世界三大氷祭りの一つとして数えられ、冬のハルビン観光の一番の名所である氷祭りが、今年も開催を迎えた。今年の氷祭りは12月23日プレオープン、1月5日に正式開園され、料金は通常券で330元(約5,300円)であり、例年通り100万人以上もの多くの観光客が訪れると見込まれている。ハルビン氷祭りは、毎年12月下旬から3月頃まで開催され、今回で20回目。そのスケールと華やかさが大きな魅力で、今年は60万㎡という広大な会場敷地に、11万㎥の氷塊及び12万㎥の雪を使用し、2000個程の氷雪造形物を展示しているとのこと。氷雪展示物以外にも、氷雪に関する演劇や競技、アイスショーなども催され、また、体験型の施設や設備もあり、氷の滑り台、スケート、アイスホッケー、氷上自転車、ソリ、ゴーカート、遊覧列車など様々なものが用意されている。大晦日には年越しイベントも企画され、音楽フェスや打上げ花火、3Dプロジェクションマッピングショーなどが開催されたとのこと。
    氷像や建造物の制作は例年12月頃から開始される。凍結した会場近くの河川「松花江」の川水を氷塊として取り出して、建造物等の基礎ブロックとして利用する。新聞報道によると、今年は暖冬の影響により例年よりも採氷時期の到来が遅れ、制作期間が短かったとのこと。また、好天が多く気温の高い日が続き、氷のできる量が少なく、氷の層も薄くて壊れやすい、非常に施工難度の高い年であったよう。しかし、こうした不利な条件にも関わらず、7000名超の作業員を動員し、交代制により昼夜を通して作業を続け、わずか15日間程の作業日数で主要な建造物等を完成させてプレオープンに間に合わせた。ただし、例年に比べての高温及び強い日差しにより、完成後も細心の注意による管理が必要となっているようである。なお、例年に比べて高温とは言え、十数度の零下ではあるので、訪れる予定の方はしっかりとした防寒対策が必要。また、低温下では携帯電話等の電池がすぐに消耗されるので、予備のバッテリーもお忘れなく。
    航空路である新潟-ハルビン線は年間利用者数2万4千名程(H29年度統計)を有するが、その多くは中国からの利用者が占めている。航路の安定就航には双方向の利用が必要であるため、このハルビン氷祭りを目当てに日本から多くの旅客が訪れることを期待したい。(Y)
【参考】
    ハルビン氷雪大世界ホームページ(http://www.hrbicesnow.com/m/index) 
         
(会場入口)                                                           (会場内の様子)

(会場全景)