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大連レポート

○「湯沢町・十日町市スノーリゾート説明会(北京)」について

2019-02-28

    2022年の北京冬季五輪の開催に向けてスノースポーツ人口の増加が期待される中国等をターゲットとした観光庁の「スノーリゾート活性化モデル事業」の一環として、2月14日、北京で「湯沢町・十日町市スノーリゾート説明会」が開催されました。当日は、アルペンスキーワールドカップ2020の開催地であり、世界的にも知名度の高いスキー場が集積する湯沢町と、同町に近接し、大地の芸術祭、友禅染の着物体験、雪祭り等の観光コンテンツが充実している十日町市の関係者が、北京のスキークラブ主宰者、メディアのスキー担当編集者、スキーツアーを扱う旅行社等27名の参加者に、両地区のスキー事情に加え、地域の歴史や食、四季の魅力等を幅広くプレゼンテーションしました。
プレゼンテーション後の質疑応答では、参加者から「東京からのアクセスは便利だが、ホテルの予約が取りづらい」、「ターゲットは家族連れか上級者か?」、「文化や観光コンテンツも理解できたので、一層スキーに行きたくなった」等の声に加え、「来年のユーミン(松任谷由実)の苗場コンサートの日程は決まったか?」との質問まで出るなど、質疑終了を躊躇するほど盛り上がりました。
日中双方のスキー事情に詳しい出席者からは「スキーツアーに関しては、ターゲットをスキー愛好家に絞り、情報を発信し続けるしかない。また、スキー愛好家のSNSサイトで『どうやって中部国際空港から白馬への直行バスを予約するか』という記事の閲覧者が5万人を超えた。これは中国人スキーヤーの、空港からスキー場への直行バスの需要の高さを物語っており、有効な施策の実施と、施策情報の提供チャンネルの確保が重要」との御指摘をいただきました。一方、現地メディア編集者からは「家族連れにとって、スキーオンリーでは物足りない。今冬、白馬での家族向けイベントの有無について問い合わせを多く受けた。新潟はスキーツアーに関しても文化面を全面的にPRしたらどうか」とのアドバイスもいただきました。中国では北京冬季五輪に向けてスキー人口の裾野が益々広がることが予想され、今後、スキー上級者向けツアーとファミリー向けツアーの二極化が進んでいき、それぞれの対応が必要になってくると感じました。
○大連のスキー関係者が新潟県内のスキー場を視察
大連からのスキーツアー誘致に向けて、県は2月11日から16日まで、当地のスキークラブ主宰者や、スキーツアーに強い旅行社幹部等3名を招聘し、妙高地区や湯沢地区のスキー場を視察してもらいました。大連でスキーショップを経営するとともに、スキークラブも運営し、毎年多くのスキーヤーを日本に送客しているK氏に帰国直後に感想を伺うと、練達のスキーヤーならではの視点で、各スキー場やホテルの印象を述べた上で、「新潟訪問は2度目だが、食の素晴らしさに改めて感銘を受けた。ただ、宿泊費は相対的に高いと感じる。」と話されていました。そのうえで、「今後はVIP向けに新潟ツアーを造成することも検討したい。先ずは3月に親子連れ7泊8日のツアーを催行する予定」と抱負を語ってくれました。
今回の招聘事業を通して、大連から多くの方々が本県でスキーを楽しんでいただけるよう積極的にサポートして参ります。