○ハルビン中日交流会
11月22日、黒龍江省ハルビン市、黒龍江大学内の講演ホールにて「ハルビン中日交流会」を開催した。今回のイベントは新潟県とハルビンふれあいひろば(※)の共催という形で、ハルビン市内の大学生、日本人留学生のほか、日本への留学経験のある社会人など、全体で300名を超える参加者が一堂に会し、日本語を使ったレクリエーションや出し物を通じて交流を行ったものである。また、レクリエーションの一つとして、新潟県の概要や特産などの紹介を行った。
今回のようなハルビン市内全体の学生や社会人を集めての日中交流イベントはこれまでに例が無く、イベント終了後には「非常に良い交流の機会になった」「今後交流を積極的に行っていくための活力をもらった」などのコメントを多くいただいた。今回のイベントを通じて、それぞれの参加者が大きな収穫を得ることが出来たようである。新潟県としても、これからの交流を担う若者に対して、当県への理解を深めてもらう良い機会となった。
日本人と交流する機会がほとんど無い日本語学習者が数多く存在するハルビンにおいて、このようなイベントを開催することは非常に大きな意味を持つ。今回のイベントを機にハルビンでの日中交流がこれまでに増して活発になることを期待している。(た)
※ ふれあいひろば事業 国際交流基金(JAPAN FOUNDATION)による事業。日本の最新情報や日本人と接する機会が少ない中国の地方都市において、青少年層を主な対象に対日理解と交流を促進する「ふれあいの場」を開設。日本の最新情報(雑誌、書籍、映像資料等)に触れることができ、また、日本の大学生・留学生や在留邦人、現地中国人の協力を得てさまざまな日中交流イベントが行われている。ハルビンでは黒龍江大学内に設置されており、大学側が管理運営を行っている。
○黒龍江省食品企業ハバロフスク市訪問
11月26日、27日、九三グループ、北大荒グループ、北味菌業、高泰食品など、黒龍江省の有名食品企業20社がハバロフスク市を訪問し、現地食品企業とのビジネスマッチングを行った。今回のビジネスマッチングは黒龍江省政府とハバロフスク市政府が共同で開催したもので、ロシア側からは50社余りの参加があった。訪問期間中は食品の輸出入だけでなく、技術提携まで商談が及び、参加した多くの企業はロシア企業との提携について大きな可能性を見出したとのこと。
近年、黒龍江省政府は同省の緑色食品(有機食品)について、専用の展示販売施設(黒龍江省緑色食品交易センター)を建設するなど、この分野における国内外への宣伝、ビジネスマッチングに力を注いでいる。今後ロシア市場に積極的に参入していくためには、ロシア市場の基準、消費傾向等についてより詳細な研究が必要とのことだが、ロシア政府のEU及びアメリカ市場に対する食品輸入禁止に伴い、ロシアの食品市場に参入する大きな機会が来ているというのが、今回のビジネスマッチングに参加した企業の共通認識である。(た)