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黒龍江ニュース

○黒龍江省の人口はマイナス成長傾向、高齢化社会加速へ

2013-12-11

 黒龍江省政府の統計によると、2012年全省の常住人口は3834万人、2010年に比べて、3万人の増加にとどまった。黒龍江省は全国に比べて、早く人口減少する地域になると予想されている。
 2010年第六次全国人口調査の結果によると、2010年11月1日までの全省常住人口は3831万人、全国総人口の2.9%を占め、中国31省中で第15位だった。
 70年代から中国「一人っ子」政策を実施して以来、全省の人口出生率が激減し、30年を経て、今の黒龍江省の人口は、以前の高い出生率、低い死亡率、高い増加率から、低い出生率、低い死亡率、低い増加率へと変化しつつある。
 1982年第三次全国人口調査を行う以前は、全省の人口増加率は高く、全国平均より高かった。同時期の全国の年平均増加率は1.8%だったのに対して、1953年~1982年の29年間で黒龍江省の年平均増加率は3.6%に達していた。1982年以降、全省の人口増加率は全国に比して伸び悩み、特に2000年~2010年の10年間で全国の人口増加率5.7%に対して、黒龍江省は3.8%に止まっていた。
 今後、経済発展や社会の成熟化に伴う出産抑制など、様々な影響のもとで、黒龍江省は人口増加率の低下という歴史的な時期を迎え、全国でも比較的早く人口減少が予測される省となった。
 黒龍江省が高齢化社会に突入したのは2005年。1978年の「一人っ子」政策実施から、高齢化社会を迎えるまでわずか27年間での出来事であった。
 国の出産抑制政策の緩和により、2人までの出産が認められている。専門家によれば、30年あまりの出産抑制政策の中で、人々の考え方の変化、社会経済の発展等の影響により、生育の認識も変化してきており、新しい産児政策が黒龍江省の出生率にどの程度影響を与えるか注目されている。