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黒龍江ニュース

○佳木斯大学に設置のPR展示室「新潟館」をリニューアル

2018-11-09

    2018年9月18日に公益財団法人「食の新潟国際賞財団」が佳木斯大学を訪問し、日本語学科学生との交流等を行った。2016年に同財団が訪問した際、新潟のPR展示室として「新潟館」を開設したが、今回はその整備・更新を目的の一つとしており、テレビモニターやガラス製展示ケースの新設、展示品の入替等を実施した。県ハルビンビジネス連絡拠点からも、茶器やステンレスカップ等の新潟県産品を新たに追加し、また、館内で放映するための新潟観光紹介VTRを提供した。
    「食の新潟国際賞財団」は、亀田郷土地改良区理事長などを歴任した佐野藤三郎氏の足跡をもとにした財団。同氏は、農業には不向きな湿地帯であった黒龍江省の三江平原に農業水利施設を建設し、当地の農業発展に大きく貢献した人物である。同財団は、佐野氏の中国における偉業と足跡を辿り、その功績を後世へと伝えるとともに、現地の食糧生産や食品加工などの現状を視察し、今後の交流の可能性を探るため定期的に黒龍江省へ訪問団を派遣している。
    
(団員と学生の座談会)                      (新潟館)
    
(「新潟館」新設テレビモニター)    (「新潟館」新設ガラス製展示ケース) 
    ※展示室には佐野藤三郎氏の功績を紹介するパネルや新潟の郷土品、伝統工芸品などを展示。また、中国に進出している新潟の製菓企業の商品等も展示しており、訪れた方に文化だけでなく産業面など幅広い分野に興味を持ってもらえることを期待している。
    上記の大学訪問の他、同財団の主導により新潟調理専門学校の講師及び学生を「和食交流訪中団」としてハルビン市内にある日本料理店「鈴蘭」へ派遣し、新潟-黒龍江省における食の交流事業を実施した。専門学校講師による包丁の研ぎ方、寿司飯の握り方などの基礎的技術のレクチャーや盛り付け方に関する理論的知識の講義、また、学生との実習・調理技術交流や新メニューの共同開発も行った。           佐野氏の三江平原開発を契機に黒龍江省と新潟県の友好提携へと繋がり、この友好関係は今年で35周年を迎えている。県ハルビンビジネス連絡拠点としても、こうした事業の実施をサポートしていくことで、新潟のことを知り、興味を持ってくれる方が一人でも多く増え、新潟の文化や食が黒龍江省に浸透していくことに助力したい(Y) 
    
(盛り付け実演の様子)                                (試作した料理。揚げ物に新潟の「柿の種」を使用
                                                              するなど、新潟と黒龍江省の食の調和を演じている)