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黒龍江ニュース

○「ハルビン国際ビール祭り」開催

2016-07-25

6月30日から7月17日までの18日間、ハルビン市内を南北に分ける大河松花江の大きな中州「太陽島」で、「2016中国ハルビン国際ビールフェスティバル(以下、ビール祭り)」が開催された(入場料は平日30元、5人以上一括購入で一人20元)。「松花江に乾杯し、夏のハルビンに酔いしれよう」というスローガンのもと、「百家争鳴」ならぬ「百酒争香」と表現されるほどの盛り上がりを見せた。 

 ハルビンは、中国で最も早く1900年から生産が開始された「ハルビンビール」の生産地で、一人当たりビール消費量が中国第一位の「ビールの街」である。この「ビール祭り」は1988年に第1回が開催され、ドイツの「オクトーバーフェスト」等を参考にしながら、その規模は回を重ねるごとに拡大を続けている。冬の雪や氷の印象が強いハルビン市にとって、このビール祭りは夏の大きなイベントの一つであり、氷祭りと対をなす観光資源としての期待が大きい。会場も、冬の氷祭り「氷雪大世界」と同じ場所を使用している。 

 会場内にはハルビンビールや青島ビール、雪花ビール等の中国国産ビールだけでなく、ミュンヘン、パウラナー等のドイツビールやバドワイザー等の海外ビールメーカーのテントが並んでおり、一帯はビールの香りに包まれていた。ミネラルウォーターで有名な五大連池のビールも販売され、普段味わえないビールが多いのも魅力だ。各ビールメーカーのテント内では軽食の販売がある他、会場内には串焼きなどのブースも並ぶ。ビール片手に肉をほおばり、川辺の風を感じながらそぞろ歩くことができる。さらに、それぞれのテント内には特設ステージが設けられ、国内外から招かれた歌手やパフォーマーたちが、さながら音楽フェスのように会場を盛り上げていた。美味しい肉はビールとよく合い、さらに気持ちを盛り上げる音楽が鳴り鼓膜を刺激する。観光客も地元ハルビン人も、みな夏の夜を満喫していた。 

 主催者発表によると、期間中の来場者は総計60万人に上り、消費されたビールは100万リットルに及んだという。会場内では「力自慢コンテスト」も開催され、腕に覚えのある参加者が100㎏以上ある重りを持ち上げたり、重機用タイヤを転がしたりして腕力を競っていた。他にも、熱気球試乗体験やビールの歴史博物館、冬のハルビン体験コーナーなどイベントが多く催され、来場者を飽きさせない工夫が随所にみられる祭りとなった。(J)